洗い物のない夜はすぐに眠ることができる

幼少の頃、外食は間違いなくおいしいものだと思っていた。
まさか家のごはんのほうが外食よりおいしいと思ってる子がいるなんて想像もしていなかった。
そういう子はどこに食べに行ってもそれほどおいしくないから、おうちがいい、なんてことを言うのかもしれない。
外食はおいしいものを食べに行くことじゃなくって、お母さんに楽をさせてあげることなのだ、ということをわかってるのかもしれない。



というのも、先日家でお好み焼きをつくった。
山芋をたっぷり入れて生地をつくり、フライパンでまぁるく焼いてるところに、
うんめ豚の豚バラをきれいに敷き詰めて、ゆっくりと裏表焼いていく。
おたふくソースをかけて、お好みでマヨネーズを添える。
なにも特別なことをしたわけじゃない。
入れるべきものをきちんと入れた、それだけなのだ。
でも、それがとてつもなくおいしかった。
生地がふわふわしてて、豚バラがカリっとしてて何枚でも食べられそうな気がした。




ぼくは家でたべるごはんがいちばん好きってこどもに言われるおかあさんをとても尊敬する。