2008-01-01から1年間の記事一覧

時間への敬意として

30日仕事納め。 終わった後、おつかれさまのお寿司をつまみ、大掃除に取りかかる。 エアコンのフィルター、換気扇にたまったホコリを落とし、ラウンジのウォールナットの床に ワックスをかける。 ワックスがけのあと、余分なワックスを取り除くためにさらに…

年越しまであと8日

ずっと流れ続けるクリスマスソングを耳にすることによって、 僕は今日がクリスマスなんだ、ということが腑に落ちていく。 ケンタッキーのおおきなボックスを抱えた人たちを見かけるなんてこともないし、 僕とは正反対に今日という日を指折り数えていたに違い…

無事の知らせ、本質とは、きれいごと

ご無沙汰してました。 でもそれなりに元気ですからご安心を、と誰にとでもなく言ってみる。 夜逃げもしてないし、入院もしてないし、ましてや死んでもいませんから。 ブログの更新があまりにもないことが続く、ということは、 近所のとある家が夜になっても…

紅くない紅葉(論理矛盾)も十分にうつくしい

あまたある紅葉の見所に人を供給する役割を果たす京都駅は まさにマラソン最中の心臓が血液中のヘモグロビンを使って 酸素を体内に運ぶかのように忙しく鼓動し続けている。 ヘモグロビンという名のバスに酸素という観光客を取り込めるだけ取り込んで、 臓器…

余白は無意味か、はたまた

原研哉のデザイン (アイデア・アーカイブ)作者: アイデア編集部出版社/メーカー: 誠文堂新光社発売日: 2007/03/01メディア: 大型本購入: 3人 クリック: 8回この商品を含むブログ (12件) を見るここにこうある。 無印良品の最初のビッグアイデアは、商品の無…

センスのある本棚のつくりかた

『おひとりさまマガジン』なるものを文藝春秋が出した。 ふと、これは買いづらさでいうとエロ本以上だな、と思ったし、 タイトルとしても、エロ本として成り立つな、と思った。 あるいは、ひとりだなぁ、さみしいなぁ、と思ってるアラフォー世代を慰めてくれ…

益子の旅

益子はマシコと読みますが知ってますか? 僕は益子(マスコ)直美しか知らないからマスコくらいに思っていました。 別に栃木のとある土地の名を知っていてもいいことがあるわけじゃないのだけれど。 アメリカの大統領選挙のおかげで、みんなもう1回アメリカ…

イベント開催とビジネス運営の共通性について

ある出来事を数日前のことのように思う、ということと、 遙か昔のことのように思う、ということにはどんな違いがあるのだろうか、ということを考える。 単純に言えば、よき思い出は前者のように近しきものとして脳に収納され、 あしき記憶は後者のように引き…

「誠実さ」の絵を描くとしたら、とある画家は口を開いた。

職場の近所の洋食屋さんのはなし。 メインディッシュを頼むとそれにはサラダとごはん、あるいはパンがついてくる。 すべてのメニューがそういうコースでできている。 例外はない。 その葉ものとキュウリだけで構成されるサラダのはなし。 それはきれいに洗わ…

光の館のほとんどは陰でできている

無事に管理美容師の講習会2日間にて「ノルウェイの森」上下巻読了。 左手に文庫本。 右側にテキストで、右手には蛍光ペン。 7割方文字を追うことに集中しつつ、3割は講義の中の大事だよ、とか、テストにでる、とかいう 言葉に反応し、そちらの世界に戻り、ま…

映画のはなしとその他のあれこれ

朱鷺が野に放たれた。 でもそれはかつての朱鷺ではないし、かつての佐渡を知るわけでもない。 時が進むのは早い。 年を取れば取るほどにその傾向が強まるらしい。 映画『おくりびと』を観た。 納棺師の所作振る舞いが簡素にしてスマート。 遺体への敬意と遺…

文章を書き始めることの難しさ、について

ブログが書けないときは、その書けないことについて書く、 という裏技 をあみだした。 別に書く義務があるわけではないのだけれど、数人の訪問者があるのを 知りながら、 約束などしていないとは言え、留守であり続ける、ということは とても すまないことを…

フェルメールを見て日本を感じる

東京にフェルメールを見に行った。 http://www.tbs.co.jp/vermeer/jpn/index-j.html 札幌にラーメンを食べに行った。 なんか似てる気がする。 別にそれだけのために行かなくてもいいじゃん、と言われそうなところが。 フェルメールって世界的にすごい画家で…

夏休み帳を書かなくっちゃ

8月31日。 明日から新学期が始まる、という日。 つまり明日までにやるべき宿題をやらなければいけない、その日。 という認識は気づかぬうちに終わり、8月の最終日という意識しかなくなって久しい。 そんなふうに9月はなんてことなくやってくるのだろう。 特…

『Re:S』【りす】vol1~9 の販売を始めました。

ほんの空想のおはなしなのですが。 それもとある喫茶店のおはなし。 お店に入ると、全国47都道府県のおすすめタウン誌がおおきな日本地図のかたちをした ラックにきれいに陳列されている。 そこには月刊のものもあれば、隔月のもの、季刊のもの、不定期のも…

お盆のご褒美として6000分の吉本隆明。

今日大きな段ボールに入って、これが届いた。 どんっ!! 縮尺がわからないと思うけど、縦横30センチ奥行きも15センチを超える。 毎日「ほぼ日」http://www.1101.com/home.htmlを読んでるわけじゃないけど、 たまたまこれを見つけて、予約して、さっき届けら…

「一緒にやる」と「自分でやる」

最近「一緒にやる」ということが多い。 お手伝いをしてもらったり、教えてもらったりするような、 対等でない関係であることも含めて 時間と空間を共有して色んなことを「一緒にや」らせてもらっている。 僕にとってはとてもありがたいことだ。 それは僕ひと…

手の中の空気をつかんだり、はなしたり。

数ヶ月前から「かな」を習っている。 いわゆる新聞社がやっているカルチャースクールのようなところに行って おばちゃんと席を並べて墨をゴリゴリすって、筆を動かしている。 初日になんで「漢字」じゃなくって「かな」を選んだんですか?と聞かれた。 たし…

なにいろがすき?にはなかなか答えられないのだよ

なにいろがすき?と聞かれて、僕は「赤」とか「オレンジ」とか答えることは まずないと言っていい。 でもこの花の色なら自信を持って好き、と言える。 花に限らず、あらゆる物体は表面的なテクスチャー、つまり手触りや感触や質感を持っている。 そこに色が…

この夏は「松林」にて涼をとることにしたい

最近ことあるごとに、長谷川等泊の「松林図屏風」がいいよ、 なんてことを聞く。 そんなにいいのかぁ、と思うから一度お目にかかりたい、 とは思っているのだけれど、なかなか機会に恵まれない。 日頃の行いは決してよくないのに、思いはなんだか通じてしま…

バカなことを、バカじゃないこと、にするために

美容室でコーヒーを売ることは間違っているのか、と聞かれたら、 多くの方は、間違っちゃいないけど、期待していない、と答えるだろう。 最近に始まったことではないのだけれど、屁理屈がかなり好きで、 自分とこの美容室を以下のように定義づけた。 パリス…

『日本民藝館へいこう』を読む

先日、古道具坂田に行ったことを書いた。 2時間滞在してお茶も出してもらった挙げ句、何も買わないままに 店を後にしたことも書いたように思う。 そこには坂田さんがお書きになった書物がちらほらと並んでいた。 そのなかに『日本民藝館へいこう』という本が…

古道具坂田に行き、白についてお話をする。

このGWに千葉県にある「as it is」というちいさな美術館に足を運んだことは以前ここに記した。 http://d.hatena.ne.jp/paris-rabbit-san/20080507 その美術館を開館された坂田和實(SAKATA KAZUMI)さんは基本的に 東京は目白にある「古道具坂田」におられる…

機能的な使いづらさもあっていいと思う。

ヨーガンレールのババグーリのほうき展に足を運ぶ。 http://www.jurgenlehl.jp/jp/event/080522/index.html なんだかほうきとかちりとりとかいうそうじ道具って凜として佇んでいる。 色んな機能に応じて色んなそれに沿ったかたちをしていてうつくしい。 掃く…

勝間さんにフォトリーディングの教えを請う

今飛ぶ鳥を落とす勢いの勝間和代さんにフォトリーディングを教えていただく。 僕は未読のまま受講させていただいたのだけれど、 ポール・R・シーリィ著『あなたもいままでの10倍速く本が読める』(以下10倍本)という本が 今回のセミナーのベースとなってい…

ひさびさに京都に行く。

梅雨入りしたものの晴天が続く。 京都駅からレンタサイクルでぐるぐる京都観光。 ひさびさのエフィッシュ。 僕の学生時代(10年くらい前)のカフェブームからずっと変わらない。 百万遍の進々堂の変わらなさとは違った時間が止まった感覚に出会う。 エフィッ…

お墓にカラーを

母の命日だったのでお墓に花を手向ける。 仏花よりも生前から好きな花を しきたりに反するかもしれないけど 供することにした。 花がないと申し訳ないから、とか、さみしいから ではなく、 故人を思い出す日、忍ぶ日なのであれば、 好きなものをまるで誕生日…

1時間の早起き>1時間の夜更かし という実感

先週から新人さんのシャンプーの朝練で7時半にお店に集合する。 いつもより1時間早い出社。 うかつにもシャンプーされながらうたたねしそうになる。 しっかりとどうだったかを伝えなきゃいけないのに、である。 今日6月8日日曜日の朝練はおやすみ。 だからち…

庭ニ花ナクナレド、室内ニ花溢ルル

かわいいおばあちゃんのようなお客様からお花をいただく。 ご自宅で栽培しているようで、それをちょっと遠慮がちにお持ちくださる。 迷惑ではないだろうか、という不安を覗かせながら。 洗練されているカラーのフォルムにおばあちゃんの温かさが添えられ、 …

そうそうなれないからこそ、必死、はすごい。

ごくごくたまに近くの体育館のランニングコースを走る。 かつてはすぐに全力で走れた。 身体が全力を出す準備を常にやっていた、ということなのか、 ただの向こう見ずでたまたまケガをしなかっただけ、なのかはよくわからない。 最近は全力で走るための準備…