2008-01-01から1年間の記事一覧

触媒のように

言葉は左脳が紡ぎ出し、左脳で解釈する。 写真は右脳でシャッターが切られ、右脳で解釈される。 もちろん話はそんなに簡単ではないし、 自分で左脳が働いてるのか、右脳なのか、 判断できるわけでもない。 本当のところは両方がシグナルを出し合って ピコピ…

80%くらいのキーホルダー買う。

僕はモノをなくすのがものすごく得意で、特にカギをなくすことが大の得意で そういうことがけっして少なくない。 学生の頃は家のカギをなくして夕暮れの道を まるでその日の巻き戻ししている映像のように 走った。 どんどん日が落ちて探しづらくなるからあせ…

「便利」によってこぼれ落ちる感覚がある

クルマのエアコンがぼっこわれた。(あまりに衝撃的で方言が出た!) からっきしぬるい風しか出ず、20万弱の見積書が上がってきた。 もちろんエアコンなしでこの夏を乗り切れるわけはないから、近いうちに(暑くなるまえに) 修理してもらうことになるだろう…

正論を踏まえつつ、矛盾を抱え込めるひとになる

机の前に貼ってあるクウネルカレンダーにこうある。 「考えるまえにとび、とんでから考える」 クウネルくんはかわいい顔をして辛辣だなぁ。 キュートでありながらシックな姿に人としての理想形をみる。 弛緩と緊張がほどよくバランスされているひと。 いやい…

気持ちよさは「思いのクォリティ」の多寡で決まる

as it is に伺う前の晩のこと。 千葉県茂原市にある「優膳」というトンカツ屋さんの暖簾をくぐる。 http://r.tabelog.com/chiba/rstdtl/12003688/ いらっしゃいませ〜という大きく威勢のいい声が店内に飛ぶ。 カウンターの席に腰を下ろし、極上ロースカツを…

as it is という小さな美術館の話。

千葉の山のなかに as it is という小さな美術館がある。 http://asitis.sakatakazumi.com/ ずっと行きたかったところなのだけれど、決して近くないし、金・土・日・祝しか 開いていないからなかなか足を運ぶことができなかった。 澄み渡る青空のなか幸運にも…

「不幸中の幸い」が日に三度重なるという幸運

初夏を思わせる「暑さ」を感じながら田んぼに水が張られた涼やかな風景のなかをクルマで走る。 窓を全開にして髪がパタパタとなびいていても、一滴の汗が額から生まれ、流れるわけでもなく そのまま何かに吸収されるのか、姿が見えなくなる。 EGO-WRAPPIN'の…

デザインの多様性を考える

「ダイソン」というイギリスの掃除機メーカーのサイクロンクリーナーを 2年くらい前に買った。 確か7万円近くしたように記憶している。 また無駄遣いして、と言われた。 特技が散財の僕であるから、これは許してほしいと思う。(許せないよね、ごめんなさい…

相手の価値観を乗り越える提案という名の暴挙について

「ひとはパンのみに生きるにあらず」 ご存じの通り、このパンとは生活とかお金とかのメタファーであって 生活というのを超えた理想みたいなものを目指して生きるんよ、と言っている。 そりゃ僕もそう思うよ、だから曲がりなりにもヴィジョンというものを持つ…

勝手に県立美術館の人にお手紙を出す

新潟県の美術館担当の方へ 僕はあまり美術館の模範的来場者ではなく、 あまり行かないほうの人間なのだけれど、 行きたいという思いは人一倍強いと思っている。 美容室を経営するかたわら自分なりにではあるが、 「美とは何か」を考えてきたつもりだし、 美…

で、早速図書館に行ってみた。

新潟市立中央図書館に行く。 http://www.niigatacitylib.jp/ とても広々した空間にたくさんのスタッフがいて、 貸し出し担当、返却担当、整理担当、案内担当等々に分かれて 働いているようだったが、その手厚い布陣が新潟伊勢丹と重なった。 これがおおやけ…

アスの図書館のキノウ

図書館には最近めっきり行っていない。 それは僕の定休日と図書館の定休日が重なっていることとは 関係のない話だ。 とはいえ、図書館という存在は身近でありながら奥深くそれでいて美しい。 本が好きな人たちが集い、本とともに時間を過ごし、それを家に持…

リージョナルな美容室のあり方を考える

美容師ではない美容室オーナーができることはたくさんある、と言えばあるし、 あまり多くはない、と言えば、そんな気もする。 とは言え、みんなの前で、これからの僕らってどこに向かって、 そのためにどうしていけばいいのかってのを語りかけることはとても…

めがねデー

僕は、視力だけはいいらしい。 とはいうものの、こうしているうちに 悪化の一途を辿っていない保証はどこにもありはしない。 勉強しなかったことの恩恵はこういうところに現れる、と言ったところか。 今日はなんだかめがねをかけた方が たくさんご来店された…

自由さという制約について

美容師になりたい、の理由に自由なファッションが可能だからってのがある。 美容師ばっかりが集まる大きなイベントに足を運ぶと、そう言うだけあって みんな自由っぽい格好をしている。 ちょっと細身で黒っぽくてワイルドでありながらすれすれの清潔感のファ…

速読と野球。

昨日の晩、大阪朝日放送の「探偵ナイトスクープ」を見て気になることがあった。 http://www.asahi.co.jp/knight-scoop/ 速読をやっている女の人が150キロのボールを打つ、というコーナー。 速読ってのは動体視力がいいんじゃなくって、止まっている文字を早…

普遍的な美はストーリーを必要とする。

深澤直人さんがしゃべってるCDをクルマのなかで聞く。 http://www.d-department.jp/cgi-bin/omc?port=56507&req=product&code=1301101 彼はこんなことを言っている。 ちょっと長いけど、書き取ってみる。 普遍性っていうのは大きすぎて、使えないですね。で…

いい質問を募集します!

最近、駆け込み的に面接をする機会があった。 美容師になるのだから美容に関することはもちろんそれなりに聞く。 でもまだ美容師になっていないのだから、美容のことはよくわからなくて当然。 まだ美容学校に入って2年だけど、学生としてずっと生きてきたそ…

『PLAYBOY』はやはりプレイボーイなのですね。

『PLAYBOY』という雑誌を初めて買った。 表紙はいわゆる『PLAYBOY』っぽさがまったくない。(ウサギさんの表紙) 4月号は「この人の書斎が見たい!」という特集で、吉本隆明、ガルシア=マルケス、 内田樹、ジョン・アーヴィング、ピーター・バラガン、林望…

クルマ=道具という潔さ

ひさしぶりに融雪剤やら泥やら何やらがたっぷりとついたクルマに水をかけた。 早春の日差しで水がキラキラ輝いた。 すると左前方のバンパーのところがガリリっとこすれてるではないの。 僕はそんな覚えはない、誰だっと犯人捜しをしたところでどうしようもな…

お土産論再考

仕事抜きの旅行に出たとしても、おみやげを買う、という仕事はかならず付きまとう。 これに決着をつけなければ、じっくりとモナリザすら見て回れない。こういう距離から見た、という事実だけを積み上げるようなことになる。 あれがモナリザである保証はなに…

ニューベーシックを目指して

帰国後録りためたTV番組のなかから、 カンテサンスの岸田シェフの出たプロフェッショナルを見た。 http://www.quintessence.jp/index.html 見た後で、パリに行ったんだから三ツ星とは言わないまでもおいしいフランス料理に 舌鼓を打つべきだったことを後悔し…

朝の散歩

CDG空港からパリ市街の車中にパリ滞在における注意事項の話があった。 公共機関はもちろんのこと、ホテル、カフェ等でもすべての屋内が禁煙となります。 喫煙されると罰金となりますのでご注意ください。 そのかわり屋外では吸っていただいて構いません。 街…

機内の演劇性について考える

スムーズな離陸の後、水平飛行になるやいなや、演劇の幕が上がる。 僕の耳の奥で盛大な拍手が聞こえる。 この幕は12時間後、一定のシナリオのもとで毎回異なる乗客の様々な要望に 答え、軌道修正を繰り返しながら、着陸という終幕を目指す。 正確に言えば、…

渡仏まえの心持ちを吐露してみる

行きたいところはどこですか?と聞かれると最近は 30日目のパリ、と答えている。 空間だけでいうと限りがないからそこにもうひとつ時間軸を 入れてみようというわけだ。 そこには観光客から居住者に移行するあわいがあるように思う。 そうなると同じ都市は違…

遂行的な言葉のチカラ、を考える。

美容ディーラーの新春セミナーにて五日市剛先生の講演を拝聴する。 彼がイスラエルのおばあさんに以下のような主旨のことを教えられ、 その後の人生が好転したという。 いやなことがあったら「ありがとう」。 いいことがあったら「感謝します」。 いつも前向…

錯覚すること、の価値

啓翁桜(ケイオウサクラ)が咲く。 秋が早く訪れる山形県では気象条件を活かして、 一度眠りに入った桜をお湯に浸してその眠りをさまさせる という。(休眠打破) その後温室で加温し、つぼみを膨らませて開花直前に出荷する。 この仕打ちは、カーテンがしっ…

響きと意味が共存する言葉を探して

Serendipity: the natural ability to make interesting or valuable discoveries by accident (Longman Dictionary of contemporary English) 『セレンディップの3人の王子』という童話がある。 それをホレス・ウォルポールという作家が1754年にかの童話の…

「地域」的、を考える

爆弾低気圧というもののおかげで、1日中積雪はないものの 粉雪が渦を巻いて縦横無尽に駆けめぐり続ける。 夜の道路はしっかり冷え切ったせいで、アイスリンクに優とも劣らない ツルツルの状態に仕上がっている。 夜8時過ぎ、ルミノさんとノアノアさんとサカ…

職業:雪かき仕事(冬期にかぎる)

雪がしんしんと降り続く。 空を見上げるにまだまだ雪のストックが雲の上で作られているような気がして 自宅にあった赤いポルシェ(ボクスターよりも開放感有り)に乗り込み お店まで40分ほどかけてドライブしつつ、街のために歩道を除雪しながらやってきた。…