一面の紅葉が見れなくても

paris-rabbit-san2007-11-05

津川にまで紅葉を見に行く。
高速に乗って1時間弱。
遊覧船乗り場に足を運ぶ。


気温は10度をすこし下回るくらい。
薄着がたったって肌寒いけど、どうやら船は外ではなく、室内であることがわかり胸をなでおろす。


かなり満員に近い船内で、まるで温泉行きののバスかのように「飴ちゃん」が回ってくる。
「飴ちゃん」以外にも柿やらなんやらがおばちゃんの間には回っていたようだ。


冷え込みがまだまだ足りなかったのか、紅葉はすこし早め。
それはまるで、熟成の足りない、少し若いワインを開けてしまったときの後悔に似ている。


それでも日の光が差してきて、水面がきらきらして、自然としての美しさは保たれていた。
紅葉ではないと美しくない、なんていう先入観で見てしまってはだめだ。
早かろうが、遅かろうが、そこに何かしらの美しさはあるはずだ、という視点で見なくては。


そういう話がミーティングでまた繰り返された。
先入観はよくない。
きっといいものを見ようと思えば、そこに何かかがやくものがあるはずなのだから。
どこからか光が差し込めば、どこかしらにかがやく水面が見える。