たまには経営者らしいことをかんがえてみよう

なんとなく『美容と経営』なる本をパラパラパラ・・・。
最近の出来事と少々オーバーラップする記述を発見。
それは、辞めたいという人をすぐに辞めてもらうか、数ヶ月いてもらうか、ということについて、のことだ。


久保華図八の美容室経営者の心得帖という連載のこんなくだり。

問題なのは、店に対して忠誠心がないスタイリストが”毒”を吐きながら営業を続けることです。
必ず言いますよ、「うちのオーナーは実はこんなことが・・・」みたいなことを。
それは確実にほかのスタッフにマイナスイメージを植え付けることになります。

「そのマイナスイメージ植え付け」と「その後数ヶ月のお客様満足の安定と売上維持」は
どっちを大事にしなきゃいけないんだろう?
これまでは少なくとも前者は数値化できないし、希望的観測で、あの子がそこまでのことするわけないじゃないか、と
思ってたわけだけれども・・・。
100%円満退社なんてことがありえないとすると、誰だって不平不満はあるに決まってる。
すると、すこしでもイヤなとこがあるとそれを周囲に納得してもらうことによって
自分もその辞めるという決断が間違っていないことを証明したくなるのだろうか。
それは、結論が決まっていることを、相談、と称して確認し、その結論とおなじ方向のアドバイスという結論を
導き出さんとする、女子特有の方法論、なのだろうか。
それに伴う副産物、みたいなかんじで「マイナスイメージ植え付け」アクションが出てくるのだろうか。


おかしな推論をしてすまない・・・。


それからこんなくだりも

引き継ぎなんてすぐできます。『BAGZY』では、スタイリストが辞めたら、
担当のお客様の連絡先を持っていかせるし、お客様には新しいお店の連絡先も伝えます。
ただしうちからもDMは送りますよ、選ぶのはお客様だから。
それで引き継ぎは完了です

そうなんだよ、お客様を自分のお店に来させるのが目的じゃなくって、お客様がより満足できる状態になることが
僕らの希望であって、それに自分たちがなり得てないんだったら、素直に認めて、もう一歩進んだ満足感を
提供できるようにならないといけないわけだからさ。
お客様の満足が目的で、自分のお店に来ていただくことが手段。
その手段たりえていないところは美容界から撤退していただかないと。
そうなると、ずいぶんお客様はすっきりした世界を見渡しながら、行くべきところを選びやすくなるんじゃないかな。