たのしいよる、になるとよいね。

選挙の日のせいか、お店にはよりゆったりとした空気が流れている。
薄曇り、たまに小雨、という絶好の選挙日和、とはなんとも悲しい言い回しだけれど、
投票することは、晴れて行楽日和になること、にはかなわないのだから仕方ない。
とはいうものの、不在者投票期日前投票が増えているそうであるから、晴れたとしても
案外足を運んだのかもしれない。


ここまでインターネット環境が進化したのだから、そろそろネット投票を選択肢のひとつにできないもの
だろうか。
選挙前だけにこうします、ああします、と訴えているのを聞く、であるとか、マニフェストをせっせと配られ
どれどれ、と目を通す、のではなくって、候補者が日々の出来事、考え、をブログかなんかに書き散らして
それを選挙のあるなしに関係なく見ていくことによって、選挙用の美辞麗句を聞くという苦役を回避しつつ
ふさわしき候補者をゆっくりと選ぶことができるようになるんだし。


ま、たまにちょっとおごそかな心持ちで投票所に足を運び、有権者であることを強く意識しながら紙に
候補者の名前を書き付けることは、わるい儀式ではないとは思うのだけれど、
行ける人、行けない人もいるわけだから、ネットでなんぼいたずらっこが多いからって、クレジットカードで買い物したり
できる世の中なわけだし、万全のセキュリティでのネット投票による投票率上昇をすこしは考えて欲しいなぁ、と。


でも、なんだかんだ言って、投票率が上がって分母が大きくなってしまうことは、あんまり都合のいいことじゃないから
時代と逆行するような、投票所の開いている時間が短縮されるなんていう事態にもなるんだろうし。
だから、投票率が上がったところで、その上がった分の有権者が自分とこに入れないんだろうな、と思うと、候補者であっても
「投票にいきましょう」なんて言わなそうだもん。
投票率が上がらないことを願いつつ、それによって当選してしまうという候補者は、少ない民意の反映としてなら当選するけど
一定数を越えた民意になると当選できない自分、というものとどうつきあっていくのだろう。
政治に関心の薄い国(地域)であることによって、自分が選ばれるってさ、
もっと関心が高くって、参加意識も高くって、という国家がいいとすると、
ダメ国家だからこそ選ばれ、自分の望むような国家になると、自分なんてのは選ばれなかったりしてね。
まず、そんなことは考えないんだろうけどね。


ま、与党にもいいひとはいるし、野党にもいいひとはいる。
だから、どっちがいいか、なんていう選択の正しさは少なくとも僕には分からない。
わかることは、まずこういうおかしな枠組みそのものがあんまり正しくないんじゃないか、ということだけだ。
となると、まず、与党だめじゃん、と言って、バランスを崩してあげないとね。
そして、政権交代、というよりも、政界再編、がなされて、双方にいるいいひとを集めて、わるいひとにも集まってもらって
政策的にもわかりやすい2大政党みたいになってくれないものだろうか、と思っている。
その始まり、と事後的に定義されるのが2007年7月29日になる可能性は少なくないんじゃないかな。


いずれにしてもおもしろい夜になりそうだよね。なんとなく。