夜明け前、のいちばん暗いときに。

震源地 自民党本部 震度5強 
安部首相続投宣言につき、余震に注意。
当面、国会議事堂直下のプレートは膠着状態のため、大きな揺れはない模様だが、
解散総選挙の際は、同規模の震度が感じられる可能性あり。


自民党執行部のうなだれかたは、猛暑の体育館に避難しているわけでもないのに、半端ではない。
家もなくなり、年金も不安いっぱいで、今後の先行きすら見えない人以上の落胆ぶりとはなにごとだろう。
しかしながら、これで先行きの見通しの悪さを感じざるをえない国民感情を理解できるのであれば、こんないい機会はない。
選挙速報中の中川秀直幹事長のうすら笑いを見ていると、予想を超えた落胆はひとを笑わせるのだな、ということを実感する。


とはいうものの、片山虎之助の敗戦の弁にはすこしばかり感動をおぼえた。
「逆風が日を追って強くなる選挙だった。期待に反した結果となったこと、すべて私の不徳の致すところでした。
(党参院)幹事長でありながら、自分の選挙にかまけて、他の候補も応援できなかったことに責任を感じている。」
に続けて、今後は故郷岡山のことをゆっくりと考えてみたい、とも語っていた。
そこに僕は「潔さ」と「誠実さ」の一端を見た気がした。
はたして「姫の虎退治」は本当によかったのだろうか、ということは今後の姫の活躍を見守るしかないのだろうけれど。


安部首相は「安部晋三小沢一郎のどちらが首相にふさわしいか?それを有権者が問う選挙になる」
ということを何回も繰り返し、歴史的大敗をしてもなお続投する意志を強く持ち続けている。
勝谷誠彦の××な日々」という有料メール配信サービスのなかで勝谷氏は以下のようなことを言っている。

一昨日から安倍さんはずっと同じことを言っている。私がひっかかるのは「約束」という言葉だ。
国民は何も、あなたと「約束」なんかはしていない。
「約束」はあなたの側が一方的に押しつけてきていることで、その「約束」が嫌だと、今回有権者は判断したのだ。
もし、あなたが解散総選挙の洗礼を受けて総理大臣をやっているのなら、
その選挙を通じて、国民はあなたとと「約束」を交わしたと言えるだろう。
しかし、今の段階ではあなたの「約束」は勝手に言っているだけのものであり、
それに「NO」を突きつけた民意に背いて、なお「約束」を押しつけてくるならば、
これはもうストーカーとしか言いようがない。
「安倍ストーカー政権」である。


あなたはいやなのよ、と告げてもなお、あのときはいいって言ったじゃないか、という過去の約束を持ち出す。
では、この選挙でどうやったら、「安部さんはちょっとお引き取り願いたいのだけれど・・・」というメッセージを送れるというのか。
投票用紙に備考欄でも付け加えて、「安部はいかん」とでも付け加えないと伝わらないのかもしれないし、
こうなると、国民の信を問いたいんじゃなくって自分たちの思うようにやりたいってのが強いんじゃないの、とさえ思えてくる。
安部さんの言う競争社会でセーフティーネットを用意して、再チャレンジが可能な社会に、ということはいいと思うから、
まず、安部さん自身が再チャレンジしてほしいなぁ、と思うのだけれどもね。
じゃないと、結局再チャレンジできないから、ねばっちゃうんでしょう?となってしまうもの。
やはり、自分の理想とする枠組みの中から、自分自身が例外的にはみだそうとするのは、いかがなものかと思うよ。