子年を迎えるまえに。

人間、よりおいしいものをわかっていなければ、
文句も言わずそれなりの定食屋に通い続けられるものだし、
より使いやすいものを知らなければ、
そのまま使えるもので満足はしなくともなんとかやってられるものだ。


ここにとても使い勝手のよいものがあったとしても、
それを使わないやり方にそれなりに習熟すると、案外それはそれでいけるものであって、
あればいいリストには入ることができても、なくては困るリストからははずれてしまう
なんてことが少なくない。


ここには、「使いやすさ」という高い丘を乗り越えた先にしか見えない「デザイン」が
確かにあり、形状、質感、存在感、使用感、すべてが揃っている気がする。
だからなのか1匹7000円。
そう安くはない。
それもこいつにシッポは付いていない。
まるで人間のように退化してちっちゃいその名残りがあるばかり。
それがまたよいのだ。


パソコン使う中・高生に向けて、子年に渡すお年玉のかわりに選んでみてはどうだろうか?
でも気をつけないとオヤジギャグで片付けられてしまう可能性があるから
十分に用心しなければならない、とだけは言っておこう。