このちいささをはかる度量衡とは。

とてもちいさな話をする。
何がちいさいかはご想像におまかせする。
しかしながら恵方巻きにまつわる話ではないので、あしからず。


衣類用の洗剤の話。
最近はゴミの軽減ということもあり、詰め替え用が売っている。
だから同じ洗剤を使い続けるのであれば、ぜひ詰め替え用を買いたい、と思っている。


なのに、相対的に詰め替え用のほうがわずかにでも割高なのがしっくりこない。
簡易包装でその分経費はかかっていないだろうし、そもそも継続的に使いたいというリピーターなのだよ、ぼくは。


新たなお客さんを獲得しようとして、まず通常包装のほうを割安にしてしまうメーカーをうらんでた自分は
美容室でもそう遠くないことをしてることをすっかり忘れていたりする。


はじめてのお客様20%オフとか・・・・。(でもこれを見た方はぜっひ来てくださいねっ)
ま、試食みたいな、トライアル料金だから割引じゃない、というこっち側の理屈はあるにしても、である。


もちろん少々割高でも簡易包装の洗剤を買えばいいだけの話なのである。
無駄なゴミを出すくらいであれば少々高くても買うぞ、という人ばっかりになったらすこしは世の中変わりそうな気がするが、
エコだって顔して(計算しないひとだったら、きっと容量÷値段なぞ考えずにすぐにカゴに放り投げるのだろうけれども)
割高なのがなんとなくしゃくぜんとしないのだ。


しゃくぜんとしないついでにもう一個言うと、バースデーのホールケーキが割高感があるのもしゃくぜんとしない。
日々のお買いもので割安感を求めても、お祝いのときに(一生に一回の結婚式ならなおさらのことだろう)そういうちいさなことは
ふつう考えないのである。
だからそれを逆手にとって、値段を決めていくということが業界においてあたりまえになってくる。
ほんとなら記念日にしかケーキを買わないひとよりも、日常的にこまごまとケーキを買うというひとのほうがありがたいお客さんであるはずなのにね。


以上で、ケツの穴のちいさい話はおわりにしよう。
ま、そんなことどうでもいいぢゃないか、と言える寛容な人間になるべく、とりあえずぼくは雪かきしにいってくるぞ。